加害者らの提案を175万円増額させて訴訟上の和解

(2013年3月21日解決)

会社員の男性A(当時31歳)は,2010年7月,高速道路において加害車両(社用車であり,任意保険未加入)に衝突され,頸椎捻挫等の傷害を負った。Aは,自賠責調査事務所に後遺障害等級認定の申立てをし,14級9号に該当するとの認定を受けた

Aは,加害者及び使用者(以下「加害者ら」という。)と示談交渉に及んだが,加害者らが自賠責保険からの既払い金75万円と治療費以外の支払いには応じられないと主張したため,かかる主張を不服として,当事務所に相談した。
訴訟提起前の交渉において,加害者らは,後遺障害による逸失利益,慰謝料等として,約175万円の提示をしたが,合意に至らず,2012年7月,加害者らを被告として損害賠償請求の訴えを提起した。
訴え提起から約7か月後の2013年2月,裁判所から340万円の和解案が提示され,同年3月,最終的に350万円で訴訟上の和解が成立した。
当初,加害者らは治療費以外の支払いをんだが,訴訟提起により損害額を増額できたものである。

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